2008年12月6日土曜日

Sir. Peter Cook

金曜日、新宿の工学院大学でピーター・クックの講演会があり、行ってきた。

開場時間ちょうど位に行ったら、とんでもなく混雑していて、階段に行列がずらり。
3階から地下1階まで行列は続いていて、会場に入れるかな?と不安になったけど、なんとかギリギリ座れた。
ほっ。

会場を見渡すと、やっぱり学生が圧倒的に多い感じ。
キャパは230人くらいのはずだったけど、立ち見の人も結構多くて、大盛況。
大人気だなー。
学生はちゃんとこの人が誰なのかわかってるのかな?とも思ったけど。

会場に本人が入ってくるなり、最前列に座っていた長谷川逸子さんにいきなり抱きついてて笑ったw
誰かが「誤解されますよ(笑)」って言ってたけど、誰も誤解なんてしないでしょww

ピーター・クックと一緒に今村創平さんも登壇したのだけど、なんと通訳としての登場でびっくり。
てっきり対談でもするのかと思っていたら通訳だなんて、贅沢な!

講演では、アーキグラム時代から最近のプロジェクトに至るまで、大量の写真やドローイングを見せつつ説明してくれた。
できるかぎり通訳に頼らずに生の声を聞いて欲しいという話があったけど、それを意識してか、分かりやすい英語で話してくれて、じっくりピーター自身の話を聞けたのもよかったなー。

本人はオーストリアのBrob(クンストハウス)のTシャツを着てて、その美術館についての説明がやっぱり多かった。
確かに最近の彼の代表作といえば、あの強烈なBrobだし、納得しちゃったけど。

それから、つい数日前に勝ったばかりというウィーンの経済大学のコンペについての話も聞けて、まだまだバリバリ現役で頑張っているんだなーということを知って、やっぱり建築家っていうのは長く仕事ができるというのが魅力だなぁ、としみじみ思った。
(私は建築を生業とすることを諦めたばかりの身だけど・・)

最後の質疑応答では、質問に対する回答が笑えるくらい長くて通訳しないといけない今村さんはタジタジ(笑)
でも、あれだけ熱心に答えてくれるなんて、すばらしい!

まぁ、ただ単におしゃべりが大好きなおじいちゃん、という感じもしたけど、ユーモアたっぷりに話すし、あれくらい有名な人でも全然偉ぶってなくて、とってもキュートな人。

ナイトの称号をもらっても、クレイジーで、とことん前に突き進む姿勢は、お見事。

仕事の息抜きにやることがドローイングっていうのにもびっくり。
ほんとに好きなんだなー。

あと、ピーター・クックがMac Book Kuroを使ってて「うわ、私とお揃いだ〜」と嬉しくなった。
単純(笑)

建築学生からの質疑応答の中で口にしていた「good or badと斬り捨ててしまうんじゃなく、interestingかどうかが大事」という言葉は、建築に限らず、いろんなことに共通する大事なことだなぁ、と思った。

とにかく、本物のピーター・クックの話が聞ける貴重な機会だったなー。
いやぁ、行ってよかった。

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