新建築 住宅特集 2008年 11月号 [雑誌]
特集は「生活という大きな下地」というタイトルなのだけれど、個人的には、本棚がたくさんある理想の家且つ極めて実用的な家が多く取り上げられていて、本に埋もれて日々生活している私のような人にとってはたまらない内容。
中でも、アトリエワンの手掛けた「生島文庫」と名付けられた家は、凄い!
的確な見出しだったのでそのまま引用すると、その様子はまさに
本の家に人が居候しているといった様相。
施主の夫婦は二人ともがライターで、主に家で仕事をするということだから、確かに特殊な状況ともいえるかもしれないけれど、世の中のブックジャンキーにとっては夢の家。我が家でも本や雑誌は毎日増殖値続けていて、すでにいくつもの書棚のキャパをオーバーしている状況を考えると、この環境は理想というよりむしろ実現させないとまずいくらい切迫した状況だったりする。
しかもこの家の素晴らしいところは、これだけ大量の本に囲まれた空間でありながら、圧迫感がないところ。ありがちなコンクリ打ちっぱなしや白い壁といったつくりではなく、内部環境がほぼ木(ラワン合板)でつくられていることも、軽さを生み出す要素なのかもしれない。
この夫婦には子供が3人いるということだけれど、この本の家で育つ子供たちが羨ましくて仕方がない。