2008年10月31日金曜日

本の家

「新建築 住宅特集11月号」が私にとってかなりツボで、いつも立ち読みで済ませてしまう雑誌なのに、久々にちゃんと買いました。

新建築 住宅特集 2008年 11月号 [雑誌]


特集は「生活という大きな下地」というタイトルなのだけれど、個人的には、本棚がたくさんある理想の家且つ極めて実用的な家が多く取り上げられていて、本に埋もれて日々生活している私のような人にとってはたまらない内容。

中でも、アトリエワンの手掛けた「生島文庫」と名付けられた家は、凄い!
的確な見出しだったのでそのまま引用すると、その様子はまさに
本の家に人が居候している
といった様相。

施主の夫婦は二人ともがライターで、主に家で仕事をするということだから、確かに特殊な状況ともいえるかもしれないけれど、世の中のブックジャンキーにとっては夢の家。我が家でも本や雑誌は毎日増殖値続けていて、すでにいくつもの書棚のキャパをオーバーしている状況を考えると、この環境は理想というよりむしろ実現させないとまずいくらい切迫した状況だったりする。

しかもこの家の素晴らしいところは、これだけ大量の本に囲まれた空間でありながら、圧迫感がないところ。ありがちなコンクリ打ちっぱなしや白い壁といったつくりではなく、内部環境がほぼ木(ラワン合板)でつくられていることも、軽さを生み出す要素なのかもしれない。

この夫婦には子供が3人いるということだけれど、この本の家で育つ子供たちが羨ましくて仕方がない。

2008年10月29日水曜日

建築の道・・

大学卒業後、雑誌編集、広告宣伝と、やりたいことをやってきたとはいえ、端から見ればいろいろ寄り道をして、今30歳でちょっと立ち止まっている。
で、時間があるから考えすぎてしまうのか、考えるべきことに気付かされたということなのか、やっぱり何らかの形で建築に関わりたい、という思いは日々強まるばかり。
そのことを旦那さんに話してみたら
「じゃ、大学にでも通って勉強すれば?夜間とか、いろいろあるでしょ、多分」
なんて、思いもよらない言葉をもらってびっくり。

え、いいの?学校通っても?本当に??

でも確かに、30歳だからって出来ないなんて、いいわけでしかなくて、できない理由なんてないんだよなぁ。
まず動かないと話にならない訳だし、やりたいなら動けばいい。
もう若くはないけれど、何ものでもないだけに、何ものにでもなれるんだなー。
と気付かされた一日でした。

さすがに勢いでは決めることはできないけれど、学校に通って勉強するという選択肢ができたということで、これから大学や専門学校のこともいろいろ調べてみるつもり。

夜間に通える建築科の学校ってどこがいいんだろう?

でも、どうしよう。
今日は某企業プロモーション職の面接があるんだけど・・。
受かりたいような、そうでもないような。

そんなことばっかり言って、あやふやだから、いつまで経っても旦那さんを安心させることが出来ないのかも。

何を最優先したらいいのやら。
ううむ。

2008年10月28日火曜日

ミースの美学

建築の巨匠といえば、いわずもがなのライト、コルビジェ、ミース、の3人になるわけですが、私は断然ミース派。
彼の存在を知ったのは大学時代に受けた「都市景観論」という授業で(建築学部ではなく社会学部でした)、そこで写真を見て以来、かれこれ10年近くミースを好きな建築家と言い続けています。
もちろん、他にも好きな建築家はいますが、やっぱりミースが一番好き。

ファンズワース邸やバルセロナパビリオンは、何度見ても(写真止まりですが・・)息を飲むものがあります。
モダニズム建築とかそういう括りは置いといて、純粋に美しい!
さらに、シーグラムビルなどの高層ビルのさきがけといえるものを作り出したことは、その後の建築にとってとてつもなく大きな功績。

それから、建築だけではなく、写真などで見る彼自身のたたずまいや考え方もものすごく好き。

建築家って、なぜか饒舌な人が多いと思うんですが(書籍を書いている人も相当数多いし)、彼自身は「おしゃべりしてないで建てろ」といったことを話しているそうで、本を一冊も書かなかったという逸話にはしびれます。
めちゃめちゃかっこいい!ごもっとも!
出たがりな日本の某建築家とは大違い!!

日本には作品がないので、まだ実物を見れてませんが、遠くない未来に、ぜひぜひ生でミースの建築を見たいもんです・・。

2008年10月27日月曜日

tumblr中毒

tumblrにはまって一体何ヶ月経つんだろう?
全然飽きない。
あれはすごい。
tumblrに出会う前のネット生活にはもう戻れない気がするくらい、楽しくて仕方ない。

Share on Tumblrボタンを一体一日に何回クリックしていることか。
毎日ひたすら、リブログ、リブログ、そしてリブログ・・。
※Tumblooは、より依存してしまうことが分かっているから、今のところあんまり使ってない。


ただ、例えばtumblrを知らない人に「tumblrとは一体何か?」と問われると、簡単には説明できない代物だったりする。

単なるソーシャルブックマークとも違うし、引用した言葉を共有するだけでもないし、当然単純な画像庫とも違う。
もちろんブクマとしてだけ使うこともできるんだけど、はてブと違っていろんな煩わしいコミュニケーションに巻き込まれてしまうこともないし、followとリブログという、ジメジメしていないさらっとした心地よい繋がりがあるから、
湿度が低めのコミュニケーションは維持できるのが素晴らしいところだとつくづく思う。

無理矢理「tumblrが何か」と定義づけるとするなら、あれこそまさにwebそのものなんじゃないかと、やや大袈裟かもしれないけれど思う。

tumblrだけをずっと見ているだけで一日が終わってしまうに違いないから、followしている人をやたら増やさないようにしているけれど、それでも、確実に、followしている人がさらにfollowしている人たちが見付けた気になるネタを、検索やフィードを使わなくともダッシュボード内で全て目にすることができる。
なんて素晴らしいんだろう!
そんなwebサービスなんて他にはきっとない(今のところ)。

ブログなんてやっている場合ではない、tumblrだけで充分だ。

今もそう信じているけれど、あまりにもtumblrにはまりすぎて、全くアウトプットをしなくなっている自分にはたと気付いた。
そして、慌ててアウトプットの場を設けようとこのブログを始めた私。

私にとっての優先順位は、今でもtumblr>ブログ、だ。
なぜなら私自身の日々のインプットを目に見える形にしてくれているのがtumblrだから。
(ただし、リアルでのインプットは除く。)

だからお願い!
今のところ、ユーザがどんどんデータを蓄積しているだけで、tumblrの収益源が全く見えなくてとても不安になるけれど、どうかtumblrがこの先もずっと現状のサービスを続けていけますように。

2008年10月26日日曜日

Office as Livingroom

10/24(金)は、東京R不動産で紹介されている淡路町の物件で、
東京R不動産をやっている馬場さんと、
今回の物件のコンバージョンを手掛けたリビタの社長さんと
アジール(旧アジール・デザイン)の佐藤さん、のお3方による
「Office as Living Room」と題されたレクチャーに行ってた。

レクチャー概要はこちら

主題としては、オフィスの空間ってもっと快適にできないのかな?
たとえばリビングのような気持ちのよい空間の方がはかどるんじゃないの?
といった話に始まり(タイトルのまんま)、
古くて価値が下がっていた物件をリノベーションして
オフィスに生まれ変わったという実例を紹介してもらったり、
不動産の慣習になっている「原状回復」ってほんとうに意味あるのかな?
といった不動産の仕組みをどうにか変えないと!という話などなど
とても興味深い内容。

それから、アジールの佐藤さんからは、
Central East Tokyo(CET)の話も聞けたのも嬉しかったなぁ。

コンテンポラリーアートと古いビルのリノベーションの関係の話、
特に、CETを開催したビルはいきなり人気物件に早変わりしちゃうとか、
CETの動きを機に、徐々に今まで見向きもされてこなかった東のエリアが
おしゃれエリアとして開発されていくんじゃないか(期待を込めて)とか、
目から鱗な話が盛りだくさん。

このイベントには一人で行ってきたのだけれど、
レクチャー後の懇親会に恐る恐る顔を出したら、
他の人も実は一人で来てる割合が高めだったみたいで、
何人かの方といろいろお話しさせてもらって、なかなか楽しかった。


やっぱり、こういう場に足を運ぶと、
今さらながら「あぁ、高校生のときに数学をもっとがんばっていれば・・」
という建築の道を諦めたことを反省&後悔してしまう。
でも、自分でちゃんと動けば、何かしらの形で今からでも関わることも
できなくはないんじゃないかとも思う。
能力的な面での根拠はないけど、愛情だけは確かにあるから。

こういう機会をただ「楽しかった」「面白かった」と終わらせることもできるんだけど、
私の脳裏にあるスイッチを押された気がしたから、
どうにか今後に繋げていきたいなー。

Girlじゃないけどお許しを。

看板に偽りあり、っていうのを白状して始まるブログっていうのもどうかと思うけど、
まずは正直に言っておこうかな。
ま、気持ちは乙女ってことで。

でも、建築が好きなことは嘘じゃない。
あと建築もいいけど、建築が育っていく「工事中の状態」が一番好きだったりする。
クレーンLOVE歴は相当長いです。

かといって、建築/工事現場ブログかというと、そういう一カテゴリに特化したブログってわけでもない。
まぁ、いわゆるふつーのブログです。
どうぞごひいきに。

これまで、カテゴリ別でブログをいくつか始めたはいいけれど、
何度も何度も挫折している経緯があるんで、
このgirl loves architectureはなんでもありのブログにします。
自分のブログなんだから、始めるときくらい、自分に対してハードルは下げて始めてもいいよね。

唯一ずーっと続いているのはブクログとmixiくらい。

しかもブクログはレビュー書いてるのは少なくて、
ISBNを打ち込んで本棚にどんどん買った本を追加し続けてるだけのものが多い・・。

mixiはだいぶ初期からいますが、閉じた空間でマイミクの方々に(一応)遠慮しながら
日記を書き続けているのもだんだんバカらしくなってきたから、
ブログをそろそろちゃんと本腰入れて再開しよう、っていうのがきっかけだったりもする。

ということで、まずこのブログの目標は細々とでも続けること。
がんばろー。