2008年12月13日土曜日

今の髪型って

ヘッドフォンを装着した状態が一番いいかもしれない。
うーん、そうかー、困ったな・・。

そういえばiTunes歴5年

私がiTunesに出会って、もう5年くらい経つ、ということにふと気付いた。
早いなー。
もうすっかりCDプレイヤーとか全然いらなくなってる。
MD(笑)も単なるプラスチックの塊と化してしまったし・・。

2,3年前までは足繁く通っていたタワーにも行かなくなり、そもそもCD自体をあんまり買ってない。
昔の私にしてみたら信じられないことだけど。
買うとしてもAmazonとかから買ってるし、DLできるものはDLしてる。
たまーにスパイラルレコードとかで買ったりもするけど、そんなことはほんとに稀。

ただ、これまでわずかながらも蓄積された音楽の知識はiTunesのライブラリに殆ど入っていていつでも気軽に聴けちゃうし、iTunesで聴けばLast.fmで関連する音楽も見付けられるし、mixiミュージックで友人知人の聴いている音楽から新しい音楽に出逢うこともある。
Muxtapeがなくなっちゃったのは残念だけど、8tracksはあるし・・。

いやー、ほんと、なんて便利になったんだろう、としみじみ思う。

でも、iTunes生活になって明らかに音楽に対するスタンスが変わったような気もする。
パッケージを買うのと違って、DLしたものはすぐ何を買ったか忘れちゃうけど、そのときはDL履歴が残るからまだいい。
さらに酷いのがCDをiTunesにインポートしたときで、一枚一枚CDプレイヤーに入れて聴くのと違って、何を買ってきてインポートしたか、ってことをあっという間に忘れ去ってしまう。

その分、せっかく買ってきても真面目に聴かなかったり・・。
よくないなぁ。

勿論、中にはしつこく聴いてるアルバムもあるから、ある意味、ちょっとしかCDを買えなかった小中学生時代に戻っちゃったみたいなところがあるかもしれないけど、そういうアルバムに出会うのはごくごく稀。

ということで、どんどんライブラリは増えていくけど、実際聴くアルバムや曲に偏りが出てきているような。
好みが凝り固まってきたってこと?
あ、これってもしかして単純に年のせい?

うわ、それって、ものすごく、いやだーーーーーーーっ!

せっかくの文明の利器(笑)を活用して、またちゃんと音楽に向き合いたいなーと思った、ある現実逃避の夜更け。

2008年12月6日土曜日

Sir. Peter Cook

金曜日、新宿の工学院大学でピーター・クックの講演会があり、行ってきた。

開場時間ちょうど位に行ったら、とんでもなく混雑していて、階段に行列がずらり。
3階から地下1階まで行列は続いていて、会場に入れるかな?と不安になったけど、なんとかギリギリ座れた。
ほっ。

会場を見渡すと、やっぱり学生が圧倒的に多い感じ。
キャパは230人くらいのはずだったけど、立ち見の人も結構多くて、大盛況。
大人気だなー。
学生はちゃんとこの人が誰なのかわかってるのかな?とも思ったけど。

会場に本人が入ってくるなり、最前列に座っていた長谷川逸子さんにいきなり抱きついてて笑ったw
誰かが「誤解されますよ(笑)」って言ってたけど、誰も誤解なんてしないでしょww

ピーター・クックと一緒に今村創平さんも登壇したのだけど、なんと通訳としての登場でびっくり。
てっきり対談でもするのかと思っていたら通訳だなんて、贅沢な!

講演では、アーキグラム時代から最近のプロジェクトに至るまで、大量の写真やドローイングを見せつつ説明してくれた。
できるかぎり通訳に頼らずに生の声を聞いて欲しいという話があったけど、それを意識してか、分かりやすい英語で話してくれて、じっくりピーター自身の話を聞けたのもよかったなー。

本人はオーストリアのBrob(クンストハウス)のTシャツを着てて、その美術館についての説明がやっぱり多かった。
確かに最近の彼の代表作といえば、あの強烈なBrobだし、納得しちゃったけど。

それから、つい数日前に勝ったばかりというウィーンの経済大学のコンペについての話も聞けて、まだまだバリバリ現役で頑張っているんだなーということを知って、やっぱり建築家っていうのは長く仕事ができるというのが魅力だなぁ、としみじみ思った。
(私は建築を生業とすることを諦めたばかりの身だけど・・)

最後の質疑応答では、質問に対する回答が笑えるくらい長くて通訳しないといけない今村さんはタジタジ(笑)
でも、あれだけ熱心に答えてくれるなんて、すばらしい!

まぁ、ただ単におしゃべりが大好きなおじいちゃん、という感じもしたけど、ユーモアたっぷりに話すし、あれくらい有名な人でも全然偉ぶってなくて、とってもキュートな人。

ナイトの称号をもらっても、クレイジーで、とことん前に突き進む姿勢は、お見事。

仕事の息抜きにやることがドローイングっていうのにもびっくり。
ほんとに好きなんだなー。

あと、ピーター・クックがMac Book Kuroを使ってて「うわ、私とお揃いだ〜」と嬉しくなった。
単純(笑)

建築学生からの質疑応答の中で口にしていた「good or badと斬り捨ててしまうんじゃなく、interestingかどうかが大事」という言葉は、建築に限らず、いろんなことに共通する大事なことだなぁ、と思った。

とにかく、本物のピーター・クックの話が聞ける貴重な機会だったなー。
いやぁ、行ってよかった。

2008年12月4日木曜日

建築は趣味のまま・・

建築の道に進むか、それとも今まで通りの道を極めるか悩んでいたところで、
最後のチャレンジと思って応募した2社がどちらも最終面接へ。

そして、先日最終面接を受けてきた会社から内定の報せが!

これは・・建築の道を諦めろということか。
嬉しいような、寂しいような、複雑な感じ。

でも、これまでもずっと趣味で建築を追いかけてきたわけだし、
その方が楽しいこともきっとあるよね。うん。

ということで、まずは近々条件面談。
そしてもう一社の最終面接も(スケジュール的に間に合えば)受けて、
できることであれば結果を比較したいところ。

いやー、受験を週末に控えてこの急展開。
受験どうしよう・・?
このタイミングは、建築の道はそう甘くないぞ!ってことなのかもね。

でもしばらくいろんな人に迷惑をかけてきたけど、これでようやく堂々とできるなー。
この不景気なときに、よく内定がもらえたなぁ。
よかった、よかった。

2008年11月28日金曜日

天童木工本店ショールーム見学


用事があり、山形の天童に行ってきた。
ちょっと時間が余ったので、「天童と言えば天童木工!」ということで、工場と隣接しているショールームへ行くことに。

市街からちょっと離れたところにあって、市内の観光マッップでも天童木工だけ遠くにぽつり。距離感がつかめないからタクシーで向かう。

平日だったし、元々あんまりたくさんの人手賑わうところでもないみたいで、工場入口の警備員さんに声を掛けて中に入ると、社員さんが出てきてショールームの照明をつけてくれた。
つまり、私と妹の二人だけの貸し切り!(笑)贅沢〜。

天童木工と聞いてもピンときていなかった妹も、バタフライチェアーなどの椅子を見て「あ、これね!」と理解したみたい。
たくさんの有名な椅子だけではなく、テーブルや座椅子、珍しいところでは介護ベッドや自動車のハンドルなどもあり、こんなところにも天童木工の技術が使われてるのかぁ、となかなか興味深かった。

それから、接ぎ木の方法とか木の種類なども展示されていて、勉強になったなぁ。

ショールームの奥にいくと、立ち入り禁止と書かれた立札が。
その先には工場があるようで、そこへ向かう渡り廊下への入口がなんだかSFチックなトンネルみたいになってて、思わずパチリ。

できることならショールームだけじゃなく、工場見学もしたかったなぁ。
ちなみに外観しか見ていないけど、工場はとにかく大きかった。

困ったのは帰り道。
タクシーで来たのはいいけれど、田舎だからかタクシーが全然走ってない・・。
途中まで来た道をテクテク歩いてみたものの、夕方だったこともあり暗くなってくるし、知らない土地だし、だんだん不安になって、だいぶ歩いた先のコンビニでタクシーの電話番号を教えてもらって、コンビニにタクシーを呼んで帰った(汗)

これから行かれる方は、帰りのためにタクシーの電話番号をメモするとか、帰り道のことを考えた上で行くことをおすすめします!

2008年11月25日火曜日

NY旅行が決定☆

旦那さんの発案(思いつき?)により、来月NYに行くことになった。
NYかー、初めて行くなぁ。

旦那さんの目的はガゴシアンギャラリーで今開催されている杉本博司の展示を見ること。
でも、せっかく行くからには、いろいろ建築も見て回りたい!
ってか、絶対に見て回る!

ということで、NYに行ったら見たい建築リストを今せっせと作成中。
ミースのシーグラムビル、ライトのグッゲンハイム美術館、サーリネンのTWAターミナル(今も見れるんだっけ?調べなきゃ)、谷口吉生のMoMA、OMAのプラダ・・等々、ぽっと思いつく限りでもたくさん出てくる。
もちろん、NYと一口にいっても、場所の確認もしないと意外と遠かったりするんだろうし、まだまだNYならではの建築をしっかりチェックして、じっくり鑑賞してくるつもり。

行くまでに、コールハースの『錯乱のニューヨーク』読み直そうかなぁ。

あー、とにかく、急に決まった旅行計画だけど、めちゃめちゃ楽しみ☆

2008年11月22日土曜日

「杉本博司を知っていますか?」

旦那さんが杉本博司特集のBRUTUS別冊を買ってきた。



あれ、以前もBRUTUSで特集組んでなかったっけ?と思ったら、これって、2005年にBRUTUS本誌で組んだ特集を改変した特別号のよう。

※その流用や追加の様子はフクヘン。に書かれてます。

杉本博司というと、私が最初にその作品を見たのは、六本木ヒルズの森美術館がオープンして最初に開催された「ハピネス」展(2003年)でのこと。
あの展覧会はとにかくたくさんの作家の作品がこれでもかというくらいあったから、杉本氏の作品の数は2、3点程度だったと(ぼんやり)記憶しているけれど、それでも充分すぎる位インパクトを受けたなー。
一緒に行った当時の会社の先輩が杉本氏と面識があるとかで、素敵な人だと絶賛していたのを覚えている。

でも、この本を買ってきた旦那さんは、この特別号の表紙の写真にやられて買ってきたそうで、今日まで杉本博司を知らなかったとか。
しかも、まだ雑誌の中身も殆ど読んでないのに、「この人の作品が欲しい!」とまで言ってるし。
うちの旦那さんは感性の人なので、変に知識がなくてもすんなりいいものはいいと言える姿勢にはいつも感心させられるし、羨ましいなとも思う。

タイトルそのまま、「ねぇねぇ、杉本博司って人、知ってる?」と聞かれて、「知ってるよー。生で作品見たことある。いいよねー」と言ったら、ものすごくがっかりされてしまった・・。
反省。
負けじとピーター・ズントーと対談してるんだよ!と聞かされたのだけど、すでにブログとかで杉本氏の自宅をピーター・ズントーが訪れたことも知っていたので、ついつい「この前来日した時、自宅に行ってたみたいだねー」と言ってしまい、さらに旦那さんは落胆。
そして私はますます反省。

悲しみのあまり「俺は全て劣っているのかー」と叫ばれてしまったけど、でも、私は単に情報として知ってるだけで、何にも偉くなんてないのはわかってるのよ。
ほんとに。

ということで、初心に返って(?)このBRUTUSの特別号を読もうと思う。
ズントーに限らず、いろんな建築家も登場するみたいなので、それも楽しみ。

あと、これを機に、杉本博司の作品をまた生で作品が見たくなった。
どうやら今、金沢21世紀美術館で展示やってるみたい。
この季節の金沢ってめっちゃ寒そうだし、ちょっと悩むけど・・。

とにかく、旦那さんの杉本博司特集のBRUTUS購入事件(?)をきっかけに、自分の情報への接し方とか、純粋にアートに接する姿勢とかを反省した一日だったなぁ。

2008年11月20日木曜日

うるうる美肌空調

寒い。
冷え性にはしんどい季節。
すぐに乾燥するから、加湿器が欠かせない。

あたたかくて、且つ乾燥しないような美肌効果のある空調を整備してくれるカフェが近くにあったら、毎日通うのになー。
お茶してるだけで肌がプルプルになるんだったら、ちょっと高くても行くんだけどなー。

『ハウジング・フィジックス・デザイン・スタディーズ』を読んだことをきっかけに設備についても関心を持ち始めたんだけど、住宅でも床暖やエアコンとかに加えて、潤いのあるきれいな空気を循環させることってできないのかしら?
あんまり人工的にやりすぎるのも良くないのかな・・。

なんて、単なる自分の欲求からついついこんな他愛のないことをふと考えてみたりしてしまう。
女の人だけじゃなく、男の人も、特に冬は乾燥するだろうし、割とニーズはあると思うんだけど、気のせい?

まぁ、そんな潤いの前に、冷え性を改善できるように、とにかく身体を温かくすることがまず第一かも。
そもそも代謝をよくするためには、家にいないで、まず動けってことか(笑)

2008年11月16日日曜日

へうげもの展

旦那さんと一緒に伊勢丹で25日まで開催しているへうげもの展を見てきた。

展示も、器も、渋くてよかったなぁ。
さすがに『へうげもの』に出てくるような国宝級の陶磁器が並んでいるわけではなく、現代の作家さんの作品が展示されているので、事前情報なしに見に行ったりしたらちょっとがっかりしちゃうかも!?

でも、現代作家さんの作品もなかなかのもの。
へうげもの効果なのか、会場は大盛況!
客層も幅広かったなぁ。
おばさまから、若いメガネっこまで、さまざま。

もちろん、展示だけではなく、普通に販売もしていて、お値段もお手頃。
夫婦揃ってテンションが上がり、ついついいくつか買ってしまった(笑)

買ったのは、横山拓也さんの白角皿(ひび割れ具合が良い感じ)、青木良太さんのシルバーのボウル(お猪口として使う予定)、服部達也さんのお猪口と深皿、の4点をお買い上げ〜。

プロフィールを見ると、どの作家さんもみんな岐阜で作陶をしているんだなぁ。
なぜに岐阜?土が良いのかしらん?
ちょっと調べてみようかなぁ。

買った器は、大事に大事に抱えて帰ってきて、さっそくお猪口で日本酒を♪
これからも大切に、でも、マメに使おうっと。

2008年11月14日金曜日

志望理由書

今週は、派遣の仕事が決まりそうで急にふいになってしまったり、面接が続いたり、建築のことをちゃんとじっくり考える余裕がなかったな・・。
でも、いよいよ月曜が願書提出の〆切(消印有効ってことでギリですが)なので、何度も何度も志望理由書を書き直し中。
他の書類は勿論揃えたのだけれど、この志望理由書を元に面接も行われるということで、気合いを入れて、且つ筋道建てて書かないと!
これを書いていて、私にとって建築というのはほんとに生まれたときから身近にあったんだなー、ということを改めて実感。
高校時代の数学ごときでその道を離れたことは勿体なかったなという反省はやはりあるものの、遠回りはしたけれど、これまでやってきた広告宣伝や雑誌編集・webディレクションといった経験は、建築に関わっていく上でも、絶対になんらかの形でいい影響を与えてくれるはず、と思ったりもしている。
最初から建築一本でやってきた人とは違う視点というものがあるはずだし。
多少は自分で自分に言い聞かせている部分もあるけれど、世の中のいろいろも少しわかったし、その上でまた学生に戻って一から勉強するというのは、年齢のハンデ以外は何も損することなんてないな、と思うし、そう信じたいところ。

ちなみに、大学に進もうとしていることは、まだ親には言えていない・・。
一体なんて言われるんだろう??

2008年11月11日火曜日

『構造デザイン講義』

大学に行って建築を学ぶと決めたはいいものの、意匠もやりたいけど構造もやりたい、都市計画にもインテリアにも興味があるし・・と、建築に関わるものならなんでもやりたいという子供のような状態だったりする。
我ながらそんなんで大丈夫か?と思うけど、実のところそうなのだから仕方がない。
でも、デザインはもちろんのこと、比較的構造にも強い関心があるから、恐る恐る手に取ったこの本。

構造デザイン講義


これは、内藤廣が東大で行った講義を(加筆修正して)本にしたもの。
講義の内容だから、各章の構成や説明が明快でとてもわかりやすいし、歴史観や文化などの話も交え、読み物としても面白い。
そして、自らが最初に断っている通り、内藤氏の主観がバリバリ入っていて、それがまた読者に親しみを抱かせる。
東大で行われている講義がたった1900円+税で読めるなんて、お得♪

ところで、タイトルにある「構造」と「デザイン」というと、一見相反するものだが、それらをあえて組み合わせた理由として、以下のようなことを著者は述べている。

建築学科では一般的に、デザインが不得手で数学が得意だと構造設計に進む人が多いようですが、わたしはその反対の方が良いと思っています。イメージの豊かな人が構造を生業とし、数学が得意な人がデザイン系を受け持つ方が望ましい。単純に構造を解析するだけなら自動的にコンピューターで答えが出せる時代です。そんな時代で極めて大切なのは、構造、力、材料などに対して、エンジニアがいかに豊かなイメージを持てるかどうかです。

なるほど。そういった発想の転換は大事かもしれない。この本を読むと改めてこの言葉の意味が分かる。

章は、総論、組構造、スティール、コンクリート、プレキャストコンクリート、木造、構造デザインの最前線、という全7章。
どの章も、何度も何度も読み直して、ノートを取るなどした上で、しっかり頭に叩き込みたい、充実した内容。

そして、この本は、私がこれから建築の道を進む上で、もしかしたらカギになる一冊かもしれない。

2008年11月8日土曜日

『ある日の村野藤吾』

昨日ブックファーストで買ってきた『ある日の村野藤吾』を読了した。

ある日の村野藤吾—建築家の日記と知人への手紙


これは、建築家村野藤吾が綴った日記や書簡など(老齢期のものが中心)をまとめた本で、人柄がよく伝わってくる。
建築を巡る旅や、自らの仕事に思い悩む様子、家族への愛などが綴られている。

これを読んで驚いたのは、いくつになっても果てることのない飽くなき探究心と驚くべき行動力、そしてその謙虚さだ。

赤坂離宮の改装という大仕事のために、ベルサイユとトリアノンを見学しに行った際の日記に、
オーバーに考えぬことが大切。いわれたことを忠実にやることが大切であると思う。
と書かれていたのを目にしたとき、はっとさせられた。
このとき、氏は77歳。
数々の名声を得て、大仕事を受けようとするときに、このような心持ちでいられるというのは、なんと素晴らしいことだろう。

それに対し、私はまだ何事も為していないというのに、すでに謙虚さを忘れてしまっているのではないか、努力と探究心がまだまだ足りないのではないかと自問した。

村野藤吾という人は、作り出した数々の建築だけではなく、その背景にある生き方も素晴らしいものだったのだなぁ。
いや、そういった人だったからこそ、細部まで丁寧で丹念な建築を生み出すことができたのだろうな、と感じた。

建築家を志そうとしている今、読んで良かったと思える一冊だった。

編入試験は来月!?

建築学科のある大学をいろいろ調べていたのだけれど、やっぱり生活もあるので、夜間の方が嬉しい。
二部がある大学は少ないけれど、それらを狙おうと決めた。
よくよく入試日程や要項をチェックしていたら、学士資格保有者は2年生もしくは3年生から編入できるのねー。
やった。
もちろん入ってからバタバタと大変そうだけど、時間は大事だからねー。

で、スケジュールをまとめていたら、某大学の編入試験って来月ってことが判明!マジで?
しかも出願〆切が今月の17日って・・やばい!

試験が2月や3月の大学が多いけど、こんなに早く試験があるところもあるんだなぁ。
そういえば巨大な某大学はとっくに編入試験日程は終わってたし・・。
一般入試と違って、大学によってだいぶ違いがあるんだなー。
知らなかった・・。

ということで、慌てて昨日、母校に卒業証明書やら成績証明書を受け取りに行ってきた。
卒業以来初めて行ったから、すごい懐かしかったなー。
夕方に行ったし、季節のせいもあって、郷愁が漂ってて、もうバス停降りた瞬間、泣きそうになっちゃった。
キュンとしちゃうわー。いろんな思い出がここには詰まってるもんなぁ。

そういえば、キャンパス内にトンネルとか橋とかあるんだよね。広大すぎ。
体育棟には徒歩だと遠すぎるから学内を移動するためのバスも走ってたりする。
いくつの山をキャンパスで使ってるんだろう?

と、そんな郷愁に浸ってる時間もあまりない。
受験対策をやらねば!

旦那さんに「○○大は2月だから●●大とだいぶずれてるんだよね。
もちろん合格したいけど、時期がずれすぎて合格したら即、入学手続きとかしないと・・。どうしよう?」
と相談したら「悩む必要なし!そんなの受かってから悩め!!まずは合格することを考えろ」とのまっとうなお返事。
いやはや、その通りです。
私が悪うございました。

ということで、まずは書類などの出願準備をやることが先決。
で、面接対策と英語をきっちりやっておかないと!

さぁ、気合いを入れ直してがんばるぞ!

2008年11月7日金曜日

南洋堂

神保町にある建築専門書店「南洋堂」が好きだ。
小さなお店だけれど、ぎっしりと、雑誌から洋書まで建築本だけで作られた本棚に囲まれる気分は、何度行っても最高だ。
昨年(だったかな?)改装して、ガラス張りのファサードに変わった南洋堂だけれど、改装前のあの細い階段や不思議な作りもまた良かったなぁ。
改装前のブックカバーは、書店の様子のラフなイラストが描かれたもので、そのゆるくて独特の雰囲気がとても好きだった。
あ、そういえば、改装してからというもの、ブックカバーをもらってないなぁ。
今のブックカバーはどんなデザインなんだろう?
気になるけれど、ここに行くとついつい大型本やら何やらをまとめて数冊買ってしまうから、なかなかブックカバーを付けてもらう機会がない・・。

南洋堂のウェブサイトに連載されている書店員さんの日記(ブログ形式になってないからフィードでは読めないところもご愛嬌)もいつも面白くて、よくチェックする。
この書店ではときどき建築家が登場するイベントやコラボ企画などもあったりするから、建築好きを自認する人はマメにチェックして、実際に店舗に足を運ぶことをおすすめします!

南洋堂

2008年11月4日火曜日

moo mini cards


発注していたmoo mini cardsが届いた☆

思ったよりも紙の質が堅くて、プラスチックみたい。(もしかして本当にプラスチックなのかな?)
ケースは完全にプラスチックで、白くてシンプルだけど、ピンクの帯がかわいい。

写真面のプリントのクオリティは・・ちょっと粗いかなー。

でも、このカードがあれば、前職を辞めてからというもの名刺がなくて、いざというとき困ってたシチュエーションでも、これを出せば済むようになるから、いろんなイベントに顔を出せる♪

悔やまれるのは、カードを発注した時点でこのブログを始めてなかったから、URLがtumblrのものしか書けなかったこと。
ま、tumblrにこのブログのURLとか書いておけばOKだよね。

そうそう、これからはこのカードを人に渡す=tumblrを人に晒す、ってことになるから、変なものばっかりリブログしないように気を付けないと(笑)

Tokyo Design Tide2008

Tokyo Design Tideに行ってきた。

最終日というだけあって、激混み。
入場規制されちゃって、会場に入るのにしばらく待たされた・・。
入る時にエントリーシートを書いたんだけど、職業欄に「建築関係者」とか「学生」欄があったけど○をつけられない自分を嘆いたよ(涙)

でも、内容は、待った甲斐があったかな。
もちろん玉石混淆だけど、魅力的な作品も割とあったし。

インテリア関連が多いものの、家具も建築と通じるものがあるから(当たり前だけど)構造とかじっくり見るといろいろ発見できたなー。


いくつか気になった作品をピックアップ。

まず、TrinhBuscherという建築デザイン会社の「都市誌の収集。」っていう作品。
これは、東京やNY、ロンドン、パリなどの都市の3km×3kmの様子を比較したもの。
単なる写真じゃなく、アクリルにシルバー(かな?)でプリントされているから、それぞれの都市の特徴が浮き上がって見えて面白かった。

それから、PINTO
この人たちのプロダクトのクオリティは高かったなー。
まだプロトタイプの段階らしいけど、あれは充分いけると思う。
今回の出展を機に、商品化の話も出ているみたいだから、早く商品化されて、市場に出回ることを楽しみに待ちたいなぁ。

あと、ベタだけど、天童木工のちょうどいいサイズのダイニングテーブルと、ハーマンミラーとのコラボのイームズの椅子(今までありそうでなかった茶色!)は普通にセットで買いたくなった。
今は椅子に座ったままだとテーブルの下についてる収納部分に脚が当たるから、そのサイズを調整してから店頭に出す予定、ということだったから、もうちょっと待たないといけないかな。

CIBONEのブースにあったTAFの家具にもはっとさせられた。

他にも、いろいろな展示があって、見て回るだけで刺激になったなぁ。
行って良かった☆

2008年11月2日日曜日

決意

ただの建築マニアから建築学生になることを決意。
当たり前だけど、大学受験が控えてるので、これから慌てて学校を調べつつ、勉強を始めます。

英語はともかく、数学がきつい・・。
学校によっては理科もあるけどね(苦笑)
理科受けるとしたら、高校の時私文コースだった私は、化学しか選択肢がないな。
理数科に在籍してたくせに物理採ってないし。

あー、高校生のときの私ってなんてバカなのー!!
でも、もう決めたことだから仕方ない。
逃げるわけにはいかない!!!

旦那さん曰く「受験数学なんてたいしたことない」らしいので(まぁ、彼はW大理工出身だから参考にならないんだけど)苦手意識を捨てて、まっさらな気持ちで数学に取り組むしかないな。

もちろん、高校時代は得意科目だったからといって、受験生だった時から10年以上経ってるし(きゃー!)もはや英語もゼロからのスタートくらいの気持ちで取り組まないと、痛い目を見るだろうから、バカにできない。

決めたからには頑張るしかない。
うん、がんばるぞ!!

そして、こんな無謀な挑戦を許してくれた旦那さんに、ほんとに感謝。

親に言うのはもうちょっと経ってからにしよう・・。

2008年10月31日金曜日

本の家

「新建築 住宅特集11月号」が私にとってかなりツボで、いつも立ち読みで済ませてしまう雑誌なのに、久々にちゃんと買いました。

新建築 住宅特集 2008年 11月号 [雑誌]


特集は「生活という大きな下地」というタイトルなのだけれど、個人的には、本棚がたくさんある理想の家且つ極めて実用的な家が多く取り上げられていて、本に埋もれて日々生活している私のような人にとってはたまらない内容。

中でも、アトリエワンの手掛けた「生島文庫」と名付けられた家は、凄い!
的確な見出しだったのでそのまま引用すると、その様子はまさに
本の家に人が居候している
といった様相。

施主の夫婦は二人ともがライターで、主に家で仕事をするということだから、確かに特殊な状況ともいえるかもしれないけれど、世の中のブックジャンキーにとっては夢の家。我が家でも本や雑誌は毎日増殖値続けていて、すでにいくつもの書棚のキャパをオーバーしている状況を考えると、この環境は理想というよりむしろ実現させないとまずいくらい切迫した状況だったりする。

しかもこの家の素晴らしいところは、これだけ大量の本に囲まれた空間でありながら、圧迫感がないところ。ありがちなコンクリ打ちっぱなしや白い壁といったつくりではなく、内部環境がほぼ木(ラワン合板)でつくられていることも、軽さを生み出す要素なのかもしれない。

この夫婦には子供が3人いるということだけれど、この本の家で育つ子供たちが羨ましくて仕方がない。

2008年10月29日水曜日

建築の道・・

大学卒業後、雑誌編集、広告宣伝と、やりたいことをやってきたとはいえ、端から見ればいろいろ寄り道をして、今30歳でちょっと立ち止まっている。
で、時間があるから考えすぎてしまうのか、考えるべきことに気付かされたということなのか、やっぱり何らかの形で建築に関わりたい、という思いは日々強まるばかり。
そのことを旦那さんに話してみたら
「じゃ、大学にでも通って勉強すれば?夜間とか、いろいろあるでしょ、多分」
なんて、思いもよらない言葉をもらってびっくり。

え、いいの?学校通っても?本当に??

でも確かに、30歳だからって出来ないなんて、いいわけでしかなくて、できない理由なんてないんだよなぁ。
まず動かないと話にならない訳だし、やりたいなら動けばいい。
もう若くはないけれど、何ものでもないだけに、何ものにでもなれるんだなー。
と気付かされた一日でした。

さすがに勢いでは決めることはできないけれど、学校に通って勉強するという選択肢ができたということで、これから大学や専門学校のこともいろいろ調べてみるつもり。

夜間に通える建築科の学校ってどこがいいんだろう?

でも、どうしよう。
今日は某企業プロモーション職の面接があるんだけど・・。
受かりたいような、そうでもないような。

そんなことばっかり言って、あやふやだから、いつまで経っても旦那さんを安心させることが出来ないのかも。

何を最優先したらいいのやら。
ううむ。

2008年10月28日火曜日

ミースの美学

建築の巨匠といえば、いわずもがなのライト、コルビジェ、ミース、の3人になるわけですが、私は断然ミース派。
彼の存在を知ったのは大学時代に受けた「都市景観論」という授業で(建築学部ではなく社会学部でした)、そこで写真を見て以来、かれこれ10年近くミースを好きな建築家と言い続けています。
もちろん、他にも好きな建築家はいますが、やっぱりミースが一番好き。

ファンズワース邸やバルセロナパビリオンは、何度見ても(写真止まりですが・・)息を飲むものがあります。
モダニズム建築とかそういう括りは置いといて、純粋に美しい!
さらに、シーグラムビルなどの高層ビルのさきがけといえるものを作り出したことは、その後の建築にとってとてつもなく大きな功績。

それから、建築だけではなく、写真などで見る彼自身のたたずまいや考え方もものすごく好き。

建築家って、なぜか饒舌な人が多いと思うんですが(書籍を書いている人も相当数多いし)、彼自身は「おしゃべりしてないで建てろ」といったことを話しているそうで、本を一冊も書かなかったという逸話にはしびれます。
めちゃめちゃかっこいい!ごもっとも!
出たがりな日本の某建築家とは大違い!!

日本には作品がないので、まだ実物を見れてませんが、遠くない未来に、ぜひぜひ生でミースの建築を見たいもんです・・。

2008年10月27日月曜日

tumblr中毒

tumblrにはまって一体何ヶ月経つんだろう?
全然飽きない。
あれはすごい。
tumblrに出会う前のネット生活にはもう戻れない気がするくらい、楽しくて仕方ない。

Share on Tumblrボタンを一体一日に何回クリックしていることか。
毎日ひたすら、リブログ、リブログ、そしてリブログ・・。
※Tumblooは、より依存してしまうことが分かっているから、今のところあんまり使ってない。


ただ、例えばtumblrを知らない人に「tumblrとは一体何か?」と問われると、簡単には説明できない代物だったりする。

単なるソーシャルブックマークとも違うし、引用した言葉を共有するだけでもないし、当然単純な画像庫とも違う。
もちろんブクマとしてだけ使うこともできるんだけど、はてブと違っていろんな煩わしいコミュニケーションに巻き込まれてしまうこともないし、followとリブログという、ジメジメしていないさらっとした心地よい繋がりがあるから、
湿度が低めのコミュニケーションは維持できるのが素晴らしいところだとつくづく思う。

無理矢理「tumblrが何か」と定義づけるとするなら、あれこそまさにwebそのものなんじゃないかと、やや大袈裟かもしれないけれど思う。

tumblrだけをずっと見ているだけで一日が終わってしまうに違いないから、followしている人をやたら増やさないようにしているけれど、それでも、確実に、followしている人がさらにfollowしている人たちが見付けた気になるネタを、検索やフィードを使わなくともダッシュボード内で全て目にすることができる。
なんて素晴らしいんだろう!
そんなwebサービスなんて他にはきっとない(今のところ)。

ブログなんてやっている場合ではない、tumblrだけで充分だ。

今もそう信じているけれど、あまりにもtumblrにはまりすぎて、全くアウトプットをしなくなっている自分にはたと気付いた。
そして、慌ててアウトプットの場を設けようとこのブログを始めた私。

私にとっての優先順位は、今でもtumblr>ブログ、だ。
なぜなら私自身の日々のインプットを目に見える形にしてくれているのがtumblrだから。
(ただし、リアルでのインプットは除く。)

だからお願い!
今のところ、ユーザがどんどんデータを蓄積しているだけで、tumblrの収益源が全く見えなくてとても不安になるけれど、どうかtumblrがこの先もずっと現状のサービスを続けていけますように。

2008年10月26日日曜日

Office as Livingroom

10/24(金)は、東京R不動産で紹介されている淡路町の物件で、
東京R不動産をやっている馬場さんと、
今回の物件のコンバージョンを手掛けたリビタの社長さんと
アジール(旧アジール・デザイン)の佐藤さん、のお3方による
「Office as Living Room」と題されたレクチャーに行ってた。

レクチャー概要はこちら

主題としては、オフィスの空間ってもっと快適にできないのかな?
たとえばリビングのような気持ちのよい空間の方がはかどるんじゃないの?
といった話に始まり(タイトルのまんま)、
古くて価値が下がっていた物件をリノベーションして
オフィスに生まれ変わったという実例を紹介してもらったり、
不動産の慣習になっている「原状回復」ってほんとうに意味あるのかな?
といった不動産の仕組みをどうにか変えないと!という話などなど
とても興味深い内容。

それから、アジールの佐藤さんからは、
Central East Tokyo(CET)の話も聞けたのも嬉しかったなぁ。

コンテンポラリーアートと古いビルのリノベーションの関係の話、
特に、CETを開催したビルはいきなり人気物件に早変わりしちゃうとか、
CETの動きを機に、徐々に今まで見向きもされてこなかった東のエリアが
おしゃれエリアとして開発されていくんじゃないか(期待を込めて)とか、
目から鱗な話が盛りだくさん。

このイベントには一人で行ってきたのだけれど、
レクチャー後の懇親会に恐る恐る顔を出したら、
他の人も実は一人で来てる割合が高めだったみたいで、
何人かの方といろいろお話しさせてもらって、なかなか楽しかった。


やっぱり、こういう場に足を運ぶと、
今さらながら「あぁ、高校生のときに数学をもっとがんばっていれば・・」
という建築の道を諦めたことを反省&後悔してしまう。
でも、自分でちゃんと動けば、何かしらの形で今からでも関わることも
できなくはないんじゃないかとも思う。
能力的な面での根拠はないけど、愛情だけは確かにあるから。

こういう機会をただ「楽しかった」「面白かった」と終わらせることもできるんだけど、
私の脳裏にあるスイッチを押された気がしたから、
どうにか今後に繋げていきたいなー。

Girlじゃないけどお許しを。

看板に偽りあり、っていうのを白状して始まるブログっていうのもどうかと思うけど、
まずは正直に言っておこうかな。
ま、気持ちは乙女ってことで。

でも、建築が好きなことは嘘じゃない。
あと建築もいいけど、建築が育っていく「工事中の状態」が一番好きだったりする。
クレーンLOVE歴は相当長いです。

かといって、建築/工事現場ブログかというと、そういう一カテゴリに特化したブログってわけでもない。
まぁ、いわゆるふつーのブログです。
どうぞごひいきに。

これまで、カテゴリ別でブログをいくつか始めたはいいけれど、
何度も何度も挫折している経緯があるんで、
このgirl loves architectureはなんでもありのブログにします。
自分のブログなんだから、始めるときくらい、自分に対してハードルは下げて始めてもいいよね。

唯一ずーっと続いているのはブクログとmixiくらい。

しかもブクログはレビュー書いてるのは少なくて、
ISBNを打ち込んで本棚にどんどん買った本を追加し続けてるだけのものが多い・・。

mixiはだいぶ初期からいますが、閉じた空間でマイミクの方々に(一応)遠慮しながら
日記を書き続けているのもだんだんバカらしくなってきたから、
ブログをそろそろちゃんと本腰入れて再開しよう、っていうのがきっかけだったりもする。

ということで、まずこのブログの目標は細々とでも続けること。
がんばろー。